『駅弁ひとり旅』第116話


中津川駅(栗おこわ弁当・木曽路釜めし)
 
 

島崎藤村の生まれ故郷、馬籠宿って、雰囲気あるわね。
私も行きたくなっちゃった。

 

菜々


大介

中山道六十九次の中でも、妻籠宿とともに馬籠宿は超人気だね。1年を通じて観光客が途絶えることはないそうだよ。

菜々 : ところで、島崎藤村のこと、私の持っている人物事典には「明治5年、長野、馬籠生まれ」
     って載ってるんだけど、馬籠は今は岐阜県よね。ということは、藤村は岐阜生まれ?

大介 : うーん。難しい質問だね。
     確かに、馬籠は2005年に長野県木曽郡から岐阜県中津川市に越県合併したんだけど、
     だからといって、藤村がいきなり岐阜生まれになるのも、変な話だよね。

菜々 : そうよね。江戸時代に江戸で生まれた人のことを東京生まれとは言わないもの。

大介 : その通り! 
     より正確に記すなら「明治5年、長野、馬籠(現在の岐阜県中津川市)生まれ」かな?

菜々 : さすが、大ちゃん。グッド・アイディアね。
     ねえ、ねえ、それで、 中津川駅の名物駅弁「栗おこわ弁当」はどうだった?

大介 : それはもう、最高だよ。なんたって栗の本場だからね、中津川は。

菜々 : え! 中津川って栗の本場だったの? えーん、行きたかった!

大介 : そうそう、中津川は栗きんとん、発祥の地だよ。

菜々 : おこわが大好きで、その上、大の甘党の大ちゃんとしては、「栗おこわ弁当」なら、
     言うことなしってとこね。それなら、メタボも仕方ないっしょ!

大介 : ドテ!

菜々 : ところで、馬籠宿では他に何食べたのかな? 正直に言いなさい!

大介 : ハイ! まずは、五平餅。ゴマだれが最高だね、トローリ。続いては、おやき。
     おやきにも色々あるけど僕の大好物は野沢菜おやき。そして、仕上げは栗きんとん。

菜々 : んまぁ。それじゃ、五平餅が前菜で、おやきがメインディッシュ、
     そしてデザートが栗きんとんってわけ?

大介 : ううん。その間に、アレがあるでしょう、あれが。

菜々 : あれって?

大介 : ほら、本命の駅弁「栗おこわ弁当」。これぞメインディッシュよ。

菜々 : ってことは、おやきは何になるわけ?

大介 : そうだね。野沢菜だけに前菜なんちゃって。

菜々 : じゃ、五平餅は?

大介 : 前菜の前だから、アミューズ!

菜々 : んまぁ、まいりました! 大ちゃんのグルメ&メタボ&駅弁ひとり旅ぶりには脱帽よ。

大介 : へっへっへ、駅弁ふとり旅、なんちゃって。




    
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駅弁ひとり旅 第8巻

【監修】櫻井 寛
【作画】はやせ 淳
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