7年に1度の味は、天下の大祭に恥じない美味さ!~茅野駅・御柱祭弁当【前編】

御柱祭弁当
駅弁ファンにとって見逃せないのが、いわゆる「期間限定」の記念駅弁です。期間限定のイベントに伴って発売されたり、開業・開通の周年記念などで発売されたりすることもあります。今回ご紹介する「御柱祭弁当」もそのひとつ。7年に1度しか行なわれない日本屈指の大祭「諏訪大社の御柱祭」の平成22年開催を記念して発売されています。※確実に手に入れたい方は予約をされた方がいいでしょう。

包装紙からして、お祭りムード一色!賑やかの一言です。ポイントは、縄で縛られていること。急な坂に巨大な柱を滑らせ、その上に人が乗る奇祭が御柱祭。その柱には縄が結わえ付けられていることにちなんでいるんでしょう。

封を開けると、さらに賑やか。二重の幕の内タイプの駅弁です。それではさっそく、良い照り加減のうなぎからいただいてみます。これがまた、美味いのなんの!肉厚で口ざわりもよく、タレも濃厚。脂が程よく乗っていて、ふんわり感も抜群。下に敷いてあるご飯はしっかり酢を利かせた酢飯なんですが、意外や意外、うなぎとの見事な相性をみせてくれます。他に椎茸、人参、錦糸玉子、れんこん、きぬさや、しょうが、梅花れんこんが入った「祭りちらし」です。

そして多彩なおかず。馬肉のしぐれ煮は歯ごたえもよく、噛み締めるたびに風味が鼻から抜けていく感覚。野趣溢れる味でありつつ、臭みとは無縁なんです。上手に調理してあります。

ごぼうは「歯ごたえ重視」ではなく、じっくり煮込んだやわらか仕立て。これは駅弁としては珍しいですね。甘く煮てあって、味はしっかり沁みています。そして、煮物の中でいっそう目を引くのは、姫竹の山くらげ手綱巻。ヒョロリと長いタケノコの姿は、まさに御柱!その味だけでなく、楽しい気分に浸らせてくれる演出です。他にも人参などの煮物が入っていますが、すべて味が違うような気がしました。野菜の持つ独自の風味が生かされている証拠でしょう。信州氷豆腐はたっぷりとダシを含んでいて、口を湿らせてくれます。こんなにツユだく状態なのに、汁が漏れていないのも不思議。なにか秘訣があるんでしょうか?

駅弁のおかずとして定番の八幡巻も入っています。ただ、他の駅弁のものと一味も二味も違います。肉の形を留めている見た目もさることながら「美味しい肉を使用している」ことが一口でわかります。そして、この駅弁ならではの一品が「豚ひき肉のもち米包み蒸し」。これは思わず「美味ッ!」と口走ってしまいました。本格的な飲茶の感覚です。お醤油を少し垂らして食べると至福のひとときが訪れます。

これだけ充実していて、さらにデザートとしてカリンの果肉洋かんがついています。サッパリとした後味を残してくれて、甘すぎないデザート。香りもすばらしく良く、清々しい気持ちにさせてくれました。
御柱祭弁当
早い話、この駅弁は今まで当コーナーで紹介した駅弁の中で「五本の指」、いや「三本の指」に入る美味さでした!!天下の大祭にふさわしい駅弁にしなければ、というメーカーさんの気概を感じます。

さて次回は、諏訪大社の御柱祭についてクローズアップしてみましょう。奇祭と称されるお祭りの魅力をあますところなくお伝えいたします!

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