トコロ変われば「鯛めし」変わる! 小田原駅ほか・鯛めし【後編】

鯛めし今回ご紹介する駅弁「鯛めし」は、東華軒さんのもの。相模湾の海の幸を駆使して「鯛めし」が生まれたのは明治40年のこと。以降、幾度も改良を繰り返して現在の形となりました。1000円台の駅弁が主流な現在にあって、780円(2009年9月現在)で頑張ってくれているのは嬉しいかぎりです。

ちなみに、明治30年には静岡駅の駅弁製造業、東海軒さんが桜飯の上に鯛そぼろを載せた「鯛めし」を創り上げ、今日まで人気を博す長寿駅弁となっています。その他、シューマイで有名な崎陽軒さんも「鯛めし」を手掛けており、もはや東海道を代表する駅弁になっているといえるでしょう。

その一方で、愛媛県にも「鯛めし」の食文化があります。こちらは丸ごと焼いた鯛を炊き込みご飯の上に乗せ、さらに土鍋で熱を加えて出すスタイル。なんとも豪快な郷土料理です。ご飯のかわりにそうめんを使い、煮汁を加えれば「鯛そうめん」と呼ばれる郷土料理に早がわり。ぜひ愛媛に足を運んだ際は食べてみてください。

また、同じ愛媛でも南予地方に行くと、鯛の刺身を使い、ご飯に乗せて生卵やタレ、薬味をぶっかけて食べる「鯛めし」もあります。こちらはもともと伊予水軍が考案した「まかない飯」であり、アジや赤身魚を使う「ひゅうがめし」がルーツだといわれています。

鯛めしさて、話を小田原に戻し、今の季節の小田原観光情報をお届けしましょう。10月18日(日)10時半より、石垣山一夜城歴史公園で開催されるのが「第25回一夜城まつり」。戦国時代、かの豊臣秀吉が大軍を率いて小田原に侵攻。いわゆる「小田原攻め」です。その際に築いたのが石垣山一夜城です。

篭城する北条家に対し、真っ向から戦わずに大軍でジワジワと取り囲む戦術を取った秀吉は、相手の戦意をそぐために、この地に遊郭を作ったり、石垣山一夜城で茶会を催すなどして「余裕」を見せつけたといいます。そんな秀吉にあやかり、「第25回一夜城まつり」では邦楽演奏を聴きながらの野点や北條太鼓、小田原囃子、甲冑仕舞、ちょうちん製作などが行われ、合戦餅や合戦鍋も振舞われます。秋空のもと、戦国絵巻に思いを馳せながら、のんびりとした休日を小田原で過ごしてみてはいかがですか?


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