賑やかさ満点!これぞ「ハレ」の駅弁~岡山駅・桃太郎の祭ずし【前編】

桃太郎の祭ずし日々の暮らしが「ケ」だとしたら、そこから抜け出す“旅”は「ハレ」。一旦旅に出たとなれば、おもいっきり非日常を満喫して、晴れやかに、かつアクティブに行動したいですよね。そんな気分を盛り上げてくれるのも、駅弁の役目のひとつ。普段口にしない郷土色豊かな食べ物、それだけで気分が高まりますが、やっぱり“見た目”の「ハレ」具合も重要だと思いませんか?今回食べてみた「桃太郎の祭ずし」は、まさにそんな「ハレ」の駅弁でした!



かわいい桃太郎のイラストが描かれた賑々しいパッケージを開けると、さすが桃太郎、桃をかたどった桃色の容器が現れます。さらに封を開けると、これ以上ないくらいの賑々しさ!“祭り寿司”の本領発揮です。



いわゆる「ちらし寿司」ではありますが、土地柄によって具が異なるため、地域色が出やすい料理といえます。岡山の場合は瀬戸内海の海の幸、さらに山の幸も手に入りやすい立地。海のものと山のものが渾然一体として賑やかな見た目を作り出しており、岡山では「ばら寿司」とも呼ばれています。



それにしても「具沢山」とはまさにこの駅弁のこと。ひとつずつ味を説明していくのは、どこか野暮な気もするので、まとめてご紹介しましょう。



まずは「煮物」チーム。えび煮、椎茸煮、穴子煮、藻貝煮、たけのこ煮が入ってます。えび、なかなか美味しかったです。単に彩り担当なわけでなく、密度が高いというか、ギッシリ身が詰まってました。「藻貝(もがい)」は聞きなれない名前の貝ですが、岡山ではポピュラーな貝として知られ、祭り寿司でも欠かせない食材だそうです。



そして「酢漬け」チーム。さわら酢漬け、ままかり酢漬け、つなし酢漬け、れんこん酢漬け、シャコ酢漬け、タコ酢漬けが入ってます。全体の中でれんこんのシャキシャキ感がすごく効いてます。酢飯同様、これらの具もしっかり締まってます。一番お酢が効いていたのはシャコでした。さわら、ままかり、つなしの光モノ3つはご馳走感がありますね。写真だとわかりづらいと思いますが、駅弁の右上にあるのがつなし、開いてある左のがままかり、下にあるのがさわらです。個人的には脂が乗っているほうが好きなので、美味しかった順位をつけるとしたら、「つなし>さわら>ままかり」ですね。ちなみに、つなしは「コノシロ」の岡山での呼び名。子どもはご存知「コハダ」です。



桃太郎の祭ずしその他、錦糸玉子や菜の花醤油漬け、焼き穴子も入っています。まさに「ハレ」の日のご馳走といった感じで、大変美味しくいただきました。



さて次回は、岡山のちらし寿司文化がここまで華々しくなった“理由”について、歴史を遡ってみたいと思います。いやはや、実に明確な理由があるんですよ!

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