【週刊ノリスケ】 日本一のロープウェイ!

御在所ロープウエイ

「日本一の○○」というキャッチフレーズは、いろいろとありますね。鉄道なら「日本一長いトンネル」とか「日本一速い特急」など同じ日本一でもさまざまです。さて、この写真にも日本一が写っているんです。

この白い鉄塔が、ロープウェイの支柱では日本一の高さなのです。場所は、三重県にある御在所ロープウエイ、高さは61mです。はるか上空を通過することがあるロープウェイですが、支柱の位置は地形を生かして決められるので、意外と高い支柱は少ないのです。この支柱にしても地形を生かしているので61mで済んでますが、地上からロープウェイの客車までの高さはもっと高い位置を通るのです。

元々は他の支柱と共に緑色だったそうですが、この支柱だけ白色に塗り替えられ、御在所岳のシンボルとして親しまれています。四日市市内からでも見え、近鉄名古屋線の電車や東名阪自動車道を走る車でも見ることができ、ロープウェイの存在を知らしめています。

ロープウェイというと、大型の客車2台が井戸の釣瓶(つるべ)のようにロープでつながれて交互に上下する「交走式」というシステムを採用した施設が多いですね。しかし、この御在所ロープウエイは、鉄道のレールにあたる“支索”と呼ばれる太いロープにぶら下がった何台もの小型の客車が、“曳索”と呼ばれるやや細いロープに引っ張られて移動する「複線自動循環式」というシステムを採用しています。同じシステムを採用するロープウェイは、全国にありましたが、大半が違う方式に変わってしまい、今ではここと広島県の宮島ロープウエーだけになってしまいました。よく似たシステムに、吊るすロープも動かすロープも兼用とした“支曳索”を用いるロープを1本だけ使う「単線自動循環式」があります。この方式は、ロープウェイというよりも「ゴンドラ」と呼ばれる事が多く、スキー場を中心に多数導入されています。しかし、この御在所ロープウエイのような険しい地形で支柱の間隔が広い路線には採用できないのです。

1959年4月29日開業した御在所ロープウエイは、今年で50周年を迎えました。その記念行事として「ロープウェイ博物館」という展示を始めています。山麓駅には、同社の昔の乗車券などが展示され、山頂駅ではロープウェイの仕組みの解説や、いろいろな「ロープウェイの日本一」が発表されています。

梅雨が明けると高い山の上が心地よい季節です。機会があれば御在所ロープウエイに乗りに行くのも楽しいのでないでしょうか。

※一般的にはロープウェイまたはロープウェーですが、御在所ロープウエイでは「エ」が大きい表記を正式としていますので、会社名などでは「エ」としています。

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