
エレベーターといえば無料で利用できるのが当たり前ですが、まれに有料エレベーターもあります。有名なものは華厳滝(けごんのたき)エレベーターでしょう。日本三大名瀑の一つである日光の華厳滝を見物する場所は幾つかありますが、一番迫力があるのは、このエレベーターで降りた滝つぼに近い観瀑台から見学した光景でしょう。
すでに利用経験がある人ならお感じのことと思いますが、このエレベーターはまさに鉄道風の運営がなされています。
まずは地上にある乗り場の建物がまるで駅舎です。この写真の通り、有名寺社の近くにある鉄道駅でよく見かける寺社風の外観です。そして窓口で買うきっぷは、「乗車券」ならぬ「昇降券」です。つまり、滝見物の展望台への入場料ではなく、あくまでもエレベーターに乗るための料金のようです。エレベーター乗り場に足を進めると係員が待ち受ける場所はまるで改札口。一昔前の鉄道駅でよく見かけた金属製の柵で仕切られた「コ」の字型の一角です。「コ」の字型の内側に係員が立っていれば完璧でしたが、残念ながら柵の外で待機してました。係員のユニフォームも駅員風ですので、この「改札口」付近の光景を写真に撮り、「地方私鉄の駅だ」と見せると信じる人がいそうな雰囲気です。
さらに係員は、昇降券にパンチを入れて返してくれます。これも一昔前の鉄道風ですね。
なんでも華厳滝エレベーターは昭和5年の完成だそうですから、その時代から鉄道風の運営をしていたのでしょうね。
エレベーターではなく有料エスカレーターなら、江の島の「エスカー」が有名です。こちらも乗り場が寺社風の建物ですが、華厳滝に比べるとかなり小振りなので、駅舎のイメージは薄くなります。
鉄道好きなら、鉄道駅風の運営を体験するだけでもエレベーターに乗りに行く価値はありますよ。