【週刊ノリスケ】 リバイバルカラーで走る都電

リバイバルカラーの都電7022号車

全盛期には都内に多くの路線があった都電も、その大半が廃止され、今では1路線が残るのみです。一度は都電全廃の方針が示され、道路上に敷設された区間がほとんどない王子電気軌道が建設した区間の一部が暫定的に残されたという状況になりました。しかし、1973年に都議会で残った区間を恒久的に存続させることが決定され、翌1974年に荒川線という愛称が付けられました。さらに、経営内容の改善とサービス向上のために1977年から車両の更新が始まり、ワンマン化対応などが行われました。

車両更新は、イベント用に残された旧形車6000形6両を除く7000形と7500形が対象となりました。中でも7000形は、車体を新造して交換していますので改造という名目になっていますが、中古部品を活用した新車と呼べるほどの大規模更新でした。

この時に更新を受けた車両は、それまで黄色に赤帯という塗装を黄色に青帯と変更しています。その後、都バスと共通のクリーム色と黄緑のツートンカラーに改められましたが、この写真の7022号は2005年に車体更新当時の塗装を復元しています。

都電というと時代遅れのイメージを持つ人や「懐かしい」という感覚の人も少なくないと思います。しかし、この荒川線はけっこう先進的なのです。前述のように、元から路上を走る区間は一部に限られていました。路面区間は機会があるたびに縮小された結果、今では実質的に王子駅前~飛鳥山間の約400mのみになっています。さらに前述のワンマン化対応の更新時には、停留場ホームのかさ上げを行ってドアのステップを廃止しています。扉の幅も車椅子での利用を考慮して決められました。今でこそ、ノンステップバスや超低床路面電車が登場し、交通バリアフリー法の制定もあって、車椅子での乗車対策が義務付けられますが、このような対応がまだまだ少なかった1970年代に現在にも通じるバリアフリー対策が取られていたのはきわめて先進的でした。

この4月26日から、従来の車両に比べてより一層の省エネを進めた新形車8800形も走り出したそうです。まだまだ進化する都電に期待したいですね。

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