キャベツなしが福井流!福井が一番 ソースカツ丼【後編】

福井が一番 ソースカツ丼 福井県は、「ソースカツ丼」の発祥地といわれています。駅弁名にある「福井が一番」にも、「一番先に生まれた」という意味合いが含まれていそうです。

県内に多くの支店を構える「ヨーロッパ軒」さんのホームページによると、同店創業者の高畠増太郎氏が明治45年、ドイツ・ベルリンでの6年間の料理留学を終えて帰国。ドイツ仕込みの「ウスターソース」を活かした料理を考案する過程でソースカツ丼が生まれたといいます。大正2年、東京で開催された料理発表会でソースカツ丼を披露し、早稲田に構えた自分の店で売り出していたとのこと。いわゆる「卵とじ」のカツ丼が現れたのは大正10年といわれていますので、それよりも前にソースカツ丼が存在していたことになります。

福井の駅弁といえば「越前ちゅんちゅんかにめし」や「越前かにめし」など、ご当地名産の越前がにを扱ったものが“王道”といえますが、最近は、いわゆる「ご当地B級グルメ」の普及により「福井といえばソースカツ丼」といった認識も広まりつつあります。そこでこの駅弁が登場し、人気を博しています。

製造元の番匠本店さんは、他にも「ソースカツ棒」なる駅弁も作っています。これはスナック感覚で食べられるよう、ソース味のご飯を棒状にして、表面に豚肉とシソの葉を巻いたもの。昼ごはんはさっき食べたばかり・・・といった方でも、これならおやつ感覚で食べられますね。

福井が一番 ソースカツ丼 ちなみに、ソースカツ丼をご当地名産グルメとして推しているところは福井の他にもいくつかあります。長野県駒ヶ根でも「カツ丼」といえば「ソースのかかったカツ丼」のこと。昭和初期より広まり、現在では市内の40店以上で食べることができます。福島県の会津若松も、早くからソースカツ丼が広まった地。こちらは「キャベツ」がカツの下に敷いてあるスタイルです。群馬県の桐生や山梨の甲府あたりも「カツ丼といえばソースカツ丼」の土地柄です。

では、これら「ソースカツ丼が主流」な土地で、「卵とじ」のカツ丼を食べたい場合はどうすればいいか?土地によって異なりますが「煮カツ丼」「卵カツ丼」などと呼ばれているそうです。でもせっかく「ソースカツ丼が主流の地」を訪れたからには、そちらを食べてみたいですよね。福井へ旅行した際には、ぜひとも“元祖”の味を堪能してみてください。

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