
3月26日に行われたJR西日本の定例社長会見で、同社がキハ181系特急用ディーゼルカーで運転している特急「はまかぜ」用に新形車両を投入する事が発表されました。新形車両の営業開始は、2011年春を予定しているそうです。キハ181系を使う定期列車は「はまかぜ」のみで、他には団体列車や臨時列車にも使われているだけです。これらがどうなるかの発表はありませんでしたが、あと2年ほどでキハ181系が引退してしまうと考える方が自然でしょう。
写真は、このキハ181系で運転する特急「はまかぜ」です。同車両の塗装変更を行っている時期に撮影したので、前寄り2両が新製時と同じ国鉄特急色、後寄り2両が現在使われているJR西日本特急色となっています。レールファンの間では、国鉄特急色の人気が高いです。皆さんの中にも「こちらの方が懐かしい」とか「馴染みがある」と言われる方もいらっしゃるかと思います。
キハ181系は、国鉄の初代特急用ディーゼルカーであるキハ80系の強力版として登場しましたので、外観はよく似てます。しかしエンジンはまったく異なり、1両あたり180PSのエンジンを1~2台積むキハ80系に対し、キハ181系では1両あたり500PSのエンジンを1台積んでます。これにより、キハ181系は、これまでディーゼル特急の運転が難しかった山岳線区や、高速な特急電車と一緒に走るために高速性能が要求される列車として投入されました。
電化の進展などにより、国鉄の末期には山陰と四国で使われるようになり、JR化の際には、そのままJR四国とJR西日本が引き継ぎました。その後、JR四国では新形の2000系特急用ディーゼルカーに置き換わり、山陰中西部でもやはり新形のキハ187系特急用ディーゼルカーに置き換えられています。この結果、キハ181系で現在も走っているのは大阪と但馬地方を播但線経由で結ぶ特急「はまかぜ」となったわけです。
今も残る国鉄時代に誕生した特急用ディーゼルカーには、キハ183系とキハ185系もありますが、どちらも国鉄時代が短かった上、JRとなってから大幅に改造されて国鉄の車両という印象が薄いのです。というわけで、キハ181系引退決定というニュースには、国鉄がさらに過去のものになったという意味で、感慨深いものがあります。