
日本人のハートをガッチリとキャッチした洋食といえば、カレーライス。西洋から入ってきたカレーに小麦粉を加えたりして、日本独自のカレー文化がこれまで培われてきました。
いわゆる家庭で作るカレーライスから派生して、現在ではさまざまなカレーが登場しています。北の大地、北海道では、スープ状のルーを使った「スープカレー」が台頭。かたや九州では、発祥地といわれる北九州の門司港を中心に、オーブンで焼き上げる「焼きカレー」が人気を博しています。今回は、佐賀県有田駅の駅弁「有田焼カレー」を食べてみました。
駅弁名にある「焼」の一文字は、ご当地の磁器として有名な有田焼の「焼」でもあり、焼きカレーの「焼」でもあります。器は、シンプルで美しい有田焼の磁器製。もちろん、食べた後は器として利用できます(現在、我が家でもラーメンや丼物の器としてフル稼働中)。
「焼カレー」というからには、アツアツの状態で食べたい、と思うのは至極当然。でも加熱式容器ではなく有田焼の磁器。そのため、駅で購入してすぐに食べる人には、レンジでチンしてくれます。うーむ、そんな駅弁、日本広しといえどもここだけではないでしょうか。そもそも、同駅弁を作った「創ギャラリーおおた」さんが駅前にあり、ここのカレーのファンだった有田駅の名物駅長、西田辰実氏が、駅弁として売り出そうと一念発起。「レンジでチン」のサービスも「美味しい状態で食べてもらいたい」という駅長の願いの現れかもしれません。

さて、肝心の味ですが、アツアツ状態のカレーから立ち上る香り、焦げた部分の風味、とろけたチーズが絶妙に絡み合って、間違いなく美味しい本格カレーでした!使用されているスパイスは28種類。とりわけコリアンダーシードが効いてるような気がしました。チーズと「焼き」のおかげか、スパイシーというよりもマイルドな味わい。あんまり辛いカレーは苦手なので、個人的にはちょうどよい按配で楽しめました。ルーは一週間ほど煮込んでいるそうです。
さて次回は、世界に誇る磁器「有田焼」のルーツを辿ります!