
高級レストランで味わうような「本格的なグルメ」ではなく、手軽で安くて庶民の味方といえるグルメが「B級グルメ」のイメージではないでしょうか。ラーメンやカレーライスなども、いわば「B級グルメ」として親しまれています。最近では、そんな「B級グルメ」が「ご当地名物」になり、地域に多大な経済効果をもたらしている例もあります。その代表格が「富士宮やきそば」。今回食べてみたのは、「駅弁版 富士宮やきそば弁当」です。
この駅弁を購入したのは、京王の駅弁大会です。通常、JR身延線富士宮駅で売られている「駅弁版 極 富士宮やきそば弁当」は加熱式駅弁ですが、今回のものは特別仕様。その場でジュージュー調理する「実演販売」でしたので、一般的なスチロール製の容器になっていて、その分お値段も“極”に比べて安め。中身も若干違っていました。
さて、富士宮やきそばですが、皆さん食べたこと、ありますか?濃い目の味付けとジャンクフードをこよなく愛する筆者からすれば、食べ終えた瞬間に「もう一個買っておけばよかった!」と思ったほどでした。
ソースは、おたふくソース的な濃厚さが備わった、ちょい辛なテイスト。麺は、一般的なやきそばに比べると太め。さらに、富士宮やきそばは、製麺の際に茹でる工程を取らない「蒸し麺」。それゆえなのでしょうか、程よいコシがあります。具も一般的なキャベツに加え、豚肉からラードを絞った後に残る「肉かす」が入っている点が特徴です。
そして、ご飯。えっ、ご飯?炭水化物のオカズが炭水化物は重いっ!と思うかもしれませんが、これが抵抗なくすんなりとお腹に収まるんです。その理由としては、ご飯にワサビ菜がちらしてあること。

香り高くさっぱり、すっきりとした味付けなので、濃い目の富士宮やきそばを食べるにあたって、「箸休め」の意味合いも兼ねている感覚です。なんとも不思議。
その他、ご飯の上には、やわらかーく仕上がった「うなぎの蒲焼」が乗り、やきそばの上には風味豊かな削り節と、食感が楽しい桜海老の炒り煮。「B級グルメ」といえども、それぞれの素材と心意気は、間違いなく「A級」。そんなふうに感じた次第です!
さて次回は、「富士宮やきそば」のルーツや特徴について、B級グルメブームの現状も交えつつ、さらに深く切り込んでいきたいと思います!