「品格」を感じる魚介類と玉子のハーモニー・えび千両ちらし【前編】

えび千両ちらしせっかくの旅行だから、ちょっぴり贅沢したい。そんな風に心抱く人を惹きつけているのが、JRの「大人の休日」ブランドの駅弁です。平成13年から販売が始まり、様々なラインナップの商品がこれまで世に出ています。今回食べてみた「えび千両ちらし」もまたしかり。といっても1200円(税込)ですから、いわゆる一般的な駅弁とあまり変わらないお値段です。が、しかし!そこはかとない「大人の品格」を感じる駅弁に仕上がっていました。

品のある金色のパッケージを開け、フタを取ってみてまずビックリ。むき海老のおぼろが載っていますが、その他、目に飛び込んでくるのは全部玉子焼!これ、鼻緒つけたらまるで下駄じゃないですか!ちょっと前代未聞の見た目です。それだけに「この下にどんなお宝が埋まっているのか」とてもワクワクします。

さっそく玉子を食べてみましょう。たまに「やけに黄色い」着色料を使った玉子焼きもありますが、これはまったく別物。独特の「くすみ」がかかった、和風テイストの落ち着いた黄色です。一口食べてみると、さすが「大人の休日」といったところでしょう。甘さは控えめ。しかしながら優しい旨味がじんわりと広がっていきます。うーん、ありきたりの表現になってしまいますが、やっぱり「優しい味」という言葉がしっくりきますね。これは他の具も期待できます。

一口食べた玉子の下から現れたのは、まずうなぎの蒲焼でした。蒲焼を食べてみて思ったのは「これは、駅弁のうなぎじゃない・・・」ということ。うなぎの蒲焼をおかずに加えた駅弁はいくつもありますが、群を抜いているように思いました。「老舗のうなぎ屋」のうなぎです。これだけでも食べる価値、あります。

お次に登場したのは、こはだ。こちらもしっかり酢で〆てあり、身も肉厚でおいしかったです。

えび千両ちらし お次は、反対側の玉子焼の下。探ってみたところ、現れたのは蒸した海老でした。駅弁に入っていたお品書きには「酢通し醤油からめ」とあります。いやはや、これは食感がプリップリです!この食感と、ご飯にまぶしてあるクルミのコリコリ感、これはぜひとも同時に味わってもらいたいところです。さらに玉子焼も一緒に食べると・・・本当に美味しいです。まさに「多幸感」です。

そして最後に登場したのが、塩イカの一夜干し。このイカには、かなりトキメキました。プルプルした食感で、噛むと口の中でプチンをはじけて噛み切れます。そして旨味がゆっくりと押し寄せてくる・・・そんな感覚です。

そうそう、言い忘れましたが、コシヒカリの酢飯と具の間には、とろろ昆布が敷いてあります。前に出ずに「風味」のみ提供している名脇役、といったところです。すべてがすべて、本当によく出来てると思いました。

そんな「えび千両ちらし」が売っているのは、新潟県の新潟駅。 次回は、冬の新潟のグルメ情報をお届けいたします!

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