「庄内豚」をメインおかずに据えた駅弁「おらだのごっつお」。山形駅の駅弁ですが、埼玉県の大宮駅でも売っています。つまり大宮で購入して新幹線「つばさ」に乗り、山形へ向かう旅路で駅弁を食べられる、ということ。ご当地で美味しいものを食べることは旅の醍醐味ですが、「向かう途中」に食べるというのも旅の期待感が煽られてなかなかオツかもしれません。
そして今年は、山形を通過して米沢まで「つばさ」で出向く人も増えるのではないでしょうか?理由は、NHK大河ドラマ「天地人」。例年、NHK大河ドラマの舞台となる地は、前年比を上回る観光客が押し寄せることで有名です。今年は上杉家の武将、上杉景勝に仕えた直江兼続が主人公。ということは、兼続が幼少期を過ごした新潟県南魚沼市、武将としての心得を学んだ春日山城(現在は城跡)のある新潟県上越市なども賑わいをみせそうですが、おそらく最も「天地人」ファンが押し寄せると思われるのが、山形県米沢市です。
まずは、なんといっても上杉神社!上杉謙信が祀られています。宝物殿「稽照殿」には上杉家ゆかりの刀や甲冑などが展示され、直江兼続が使っていたとされる甲冑もみることができます。直江兼続の甲冑といえば「愛」。前面に「愛」の一文字が掲げてある兜は必見ですよ!
また、上杉神社から程近いところにある米沢市上杉博物館も足を運んでおきたいところ。ここはかつて米沢城があった場所です。上杉家ゆかりの品々をみることができますが、兼続関連で見逃せないのが「直江状」の写し。秀吉の死後、飛ぶ鳥を落とす勢いで頭角を現してきたのが徳川家康。その家康が越後を攻めようとしていた際、兼続が家康宛てに送った書簡「直江状」は、あの家康に堂々と啖呵(たんか)を切った内容でした。自らに落ち度は全く無い。言いがかりを持って攻めてくるなら、それもまたよいでしょう。存分にお相手いたしますぞ、といった武士らしい潔い内容でした。
ちなみに江戸時代の上杉の君主として有名な、上杉鷹山(ようざん)についての資料もたくさんあります。そういえば、「全国駅弁レポート」の記念すべき第一回目に取り上げた米沢駅の「鯉弁当」のご紹介の中でも、上杉鷹山について触れました。
米沢駅・鯉弁当【前編】
米沢駅・鯉弁当【後編】
首都圏から旅する際は、「行き」に大宮駅で「おらだのごっつお」を購入。米沢見物を終えて「帰り」の旅路では、米沢駅で「鯉弁当」、もしくは有名な「牛肉どまん中」を買って食べる・・・というプランはいかがでしょう。充実の駅弁の旅が実現しますよ!