【週刊ノリスケ】 箱根で乗ろう! 外国の鉄道車両

ガングロフ社製の箱根登山ケーブルカー

日本製の鉄道車両は優秀で、海外にも多く輸出されています。ただ、最近流行のノンステップ路面電車(超低床電車)は、開発の早かった欧州メーカーに一日の長があり、最近の日本では珍しく、輸入された電車も活躍しています。

さて、表題にある箱根に路面電車はありません。しかし、タイトルどおり外国製鉄道車両が活躍しています。ここで箱根登山鉄道を思い浮かべた方は、さすがですね。同社はスイスの有名な山岳観光鉄道「レーティシェ鉄道」と姉妹鉄道の関係にあり、同鉄道にちなんだ「ベルニナ号」「サンモリッツ号」という愛称を持つ1000形電車と2000系電車が走っています。しかし、残念ながらこれらは、川崎重工製の国産電車です。

箱根登山鉄道には、電車だけではなく強羅から早雲山に登るケーブルカーもあります。同線では、1995年3月に輸送能力の増強を目的として、設備の大規模なリニューアルと車両の交換を行いました。この結果、スイス製の車両が導入されたのです。

観光シーズンの深刻な輸送力不足を解消するために、同社では輸送能力の向上を計画していたのですが、実は国内のメーカーでは本格的なケーブルカーに対応できる技術を持つ会社は、もうないのです。そこで、山岳観光の本場であるスイスにあるフォンロール社に協力を仰いで、大規模リニューアルが行われる事になりました。この結果、国産の車両が使われる事が一般的なケーブルカー車両も、スイス・ガングロフ社製となりました。それが、この写真の車両です。この結果、最大定員がこれまでの121人から251人となり、混雑時の待ち時間が大幅に短縮されました。

欧州メーカーによるケーブルカーのリニューアルは、2001年に北九州市帆柱ケーブルでも行われています。こちらではオーストリアのドッペルマイヤー社の技術を導入してのリニューアルとなり、車両はスイス・CWA社製となっています。

ガングロフ社もCWA社も鉄道車両のメーカーとしての知名度は低いですが、ケーブルカー車両やロープウェイのキャビンでは世界的な大手メーカーです。実は、ケーブルカーに先立って、ロープウェイでは日本に導入実績がありました。やはり、山岳観光といえばスイスなんですね。

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