【週刊ノリスケ】 寝台特急「富士」はあと3ヶ月足らず

別府駅に到着する寝台特急「富士」

JRグループは12月19日、2009年3月14日に予定しているダイヤ改正の概要を発表しました。

東海道・山陽新幹線の増発などの明るいニュースが多い反面、レールファンや鉄道旅行が好きな方が、まえまえから気にしていた夜行列車の廃止や臨時列車化というニュースもありました。正式発表を前に、マスコミがニュースで報じていた内容に沿っていましたので、予想された内容でしたが、やはり正式に明らかにされると悲しいものがあります。

夜行列車関係では、東京~大分/熊本の寝台特急「富士/はやぶさ」の廃止と青春18きっぷ愛好者に多く利用された2本の夜行快速、東京~大垣の「ムーンライトながら」、新宿~新潟の「ムーンライトえちご」が臨時列車に格下げとなると発表されました。理由は、いずれも利用者の減少です。

「富士/はやぶさ」は、早々とマスコミに報じられた影響か、今年の春頃から週末などを中心にそれなりの利用者があったようで、個室寝台では早くからの満室が増えていました。しかし、この個室寝台も一時期は当日でも空室があるような状況になっていたのは筆者も確認しており、実際に夏休みでもガラガラだった「はやぶさ」に乗った事もあります。また、青春18きっぷの時期には、指定券の入手も困難になる事も多い2本の夜行快速が、それ以外の期間にはガラガラで走っていることも多く、廃止や臨時列車化もやむを得ないのでしょう。

この結果、来春以降も走り続ける寝台特急は、先週の記事でご紹介した2本の豪華列車「トワイライトエクスプレス」と「カシオペア」、個室を主体として新時代の夜行特急を目指した寝台電車の「サンライズ出雲」と「サンライズ瀬戸」、国鉄時代の面影を残す大阪~青森の「日本海」、上野~青森の「あけぼの」、上野~金沢の「北陸」、上野~札幌の「北斗星」と全部で8本になります。定期の夜行列車まで範囲を広げても、青森~札幌の急行「はまなす」、上野~金沢の急行「能登」、大阪~新潟の急行「きたぐに」、博多~宮崎空港・南宮崎の特急「ドリームにちりん」が加わるのみです。

この中でも国鉄時代の面影を残す青色の寝台車で編成され、ブルートレインの愛称で知られた客車寝台特急は「日本海」「あけぼの」「北陸」「北斗星」の4本です。国鉄時代に寝台特急で活躍した寝台電車を使う「きたぐに」と、座席車と寝台車が混在した編成で国鉄時代の客車夜行急行の姿をよく残す「はまなす」も、昔を懐かしむにはピッタリです。

廃止はやむを得ないとしても、名残惜しいという気持ちをお持ちの方も多いでしょう。しかし、いざ乗るとなったら、個室でないと熟睡しづらいため、翌日への影響が気がかりな人もいらっしゃるのではないでしょうか。

実は筆者もその一人で、学生時代の鉄道仲間とお名残乗車をしようと計画したのですが、個室が取れませんでした。仲間はB寝台に乗りましたが、私はフェリーの個室で別府に向かい、別府から大分の一区間だけ「富士」に乗ったのです。下り「富士」の下松→大分は、立席特急券で乗車できます。立席特急券は、列車を指定して発売されますから「富士」という列車名入りの特急券になるため、記念になります。さらに、寝台料金は不要ですから、お名残乗車には向いているのではないでしょうか。別府では、乗車の前にこのような写真も撮れました。ただ、長いホームにで発着するにも関わらず編成は短いので、ホームの端で到着するシーンを撮影してから、ホーム中ほどに止まる列車に乗りこむのは、結構大変でした。一方、終着駅を前にしての車内放送には旅情が感じられ、苦労してでも乗ってよかったです。

ちなみに「はやぶさ」も、下松→熊本では立席特急券で乗車できますので、似たようなお名残乗車ができそうです。


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