【週刊ノリスケ】 新岩国駅の“熱い1時間”

新岩国に到着する0系「こだま」

いま山陽新幹線で注目を集めているのは、11月30日限りで定期運転からの引退が予告されている0系電車です。これは、「団子っ鼻の新幹線電車」とも呼ばれる初代新幹線電車の正式名称です。1964年の東海道新幹線開業と同時にデビューし、1986年まで製造が続けられました。東海道新幹線では1999年9月に引退しましたが、山陽新幹線では少しずつ数を減らしながらも、活躍を続けていました。言うまでもありませんが、東海道新幹線開業当時の車両が残っているわけではありません。現在、山陽新幹線で活躍しているのは、座席の前後間隔を広くした0系2000番台と呼ばれる、1981年から新製をはじめた最終グループです。

山陽新幹線の0系は、新製当時のアイボリーホワイトをベースに、窓回りを青色とした塗装から、ライトグレーをベースに窓周りを濃いグレー、窓下にライトグリーンのラインを入れた山陽新幹線「こだま」専用塗装に改められていました。しかし、間近に迫った引退を前に、この春からデビュー当時の塗装に戻されています。最後に残った0系は、6両編成が3編成の合計18両です。1日に上下合わせて10本(しかも2本は小倉~博多の短区間)の運転ですから、偶然に出会うことはあまり期待できません。

0系と同様、いま注目を集める車両に、東京~博多を「のぞみ」で2往復するだけになった500系もあります。500系自体は8両編成となって山陽新幹線の「こだま」となる事が発表されていますので、近いうちに姿を消すわけではありませんが、高速で駅を通過する500系らしいシーンが見られなくなる日は近いはずです。

実は、この注目を集める2形式の電車、0系と500系を効率的に見る事ができるのが、11時台の新岩国駅なのです。

0系を使う上り「こだま638号」岡山行きが11時ちょうどに到着し11時12分発、同じく0系の下り「こだま639号」博多行きが11時29分着で11時33分発、さらに500系の下り「のぞみ9号」が11時48分頃通過します。50分ほどの間に0系の「こだま」2本に加え、500系「のぞみ」の通過も見ることができるわけです。この写真は、新岩国駅に進入する「こだま639号」です。

車両を見るだけなら、広島駅でこの3列車を見るほうが効率的ですが、広島だと500系は停車シーンになってしまいます。せっかくですから、500系は通過シーンを見たいですよね。

さらに新岩国駅は、最寄に錦川鉄道(元・国鉄岩日線)御庄駅があります。連絡通路まで整備されているのに、山陽新幹線開業当時に駅名を統一しなかった事で話題となりました。この事を知っている人は多いですが、実際に新岩国駅から御庄駅に乗り換えた人は多くないでしょう。「のぞみ9号」の通過を見送ってからでも、急げば御庄11時56分発の岩国行きに間に合うでしょう。これも貴重な体験ですよ。

お近くの人はもとより、宮島や錦帯橋の観光などでこの方面に行かれる機会があれば、話題の車両を見学してはどうでしょう。

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