
みなさんが修学旅行で利用された交通機関は、何でしたでしょうか?筆者の場合は、小学校がバス、中学校が新幹線、高校が船で、在来線列車の利用はありませんでした。新幹線利用が当たり前になり、在来線での長距離旅行が珍しくなりつつあった筆者の育った時代が反映されていますね。
列車を利用した修学旅行は古くからあったそうですが、修学旅行専用の臨時列車の登場は1950年頃でした。そして、1959年には、修学旅行専用車両による修学旅行専用列車が登場します。専用車両は、ほとんどが電車でしたが、後にはディーゼルカーも登場しました。電車もディーゼルカーも、塗り分け方が異なるだけで、同じ朱色と黄色を使ったツートンカラーでした。この写真は、イベントのために塗装だけ修学旅行用を再現したキハ58系ディーゼルカーです。修学旅行用電車とは窓回りと車体下半分を逆にしたような塗り分けになってますが、若々しい派手めの色は共通ですので、電車のほうをご存じの方も懐かしいと感じられるでしょう。
この車両を使って仙台と新庄を陸羽東線経由で結ぶ「おもいで湯けむり」号が、9月末までの土日祝日に運転されています。車内はリクライニングシートに改装されており、冷房も付けられるなど、修学旅行用当時のサービスとはかなりレベルが違います。懐かしむのは見た目だけで十分で、乗るのは快適な車内のほうが嬉しいですね。見た目といえば、列車の前後に付けられている「おもいで」のヘッドサイン。これも、当時の東北地区と東京を結ぶ修学旅行用列車「おもいで」号に付けられたものの復元です。
JRと宮城県などの観光関係者では、10月から12月まで大型観光キャンペーン「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」を開催します。この車両の塗装復元は、これでの活用も念頭にあるそうですから、10月以降も活躍が見られると思います。ただ、自動車でいう車検にあたる全般検査が12月までだそうなので、その後にどうなるかは判りません。年内に見ておきたい車両です。