
この冬は、例年よりも少雪気味の地域が多いようですが、今は正に冬の真っ只中で、日本海側では積雪も増えてきましたね。
大雪から鉄道を守るのは、除雪機械、特に除雪用機関車がその中心です。そのなかでも代表的な形式が、この写真のDE15形除雪用ディーゼル機関車です。国鉄時代に量産された機関車で、JR北海道・東日本・東海・西日本に継承され、積雪地に配置されています。
除雪用機関車には、大別してラッセル式とロータリー式の二方式があります。ラッセル式は、ラッセルヘッドといわれるV字型の先頭部で線路上の雪を左右にかき分ける方式、ロータリー式は羽根車で線路上の雪を遠くに投げ飛ばす方式です。ロータリー式はかなりの豪雪地でしか見られませんし、また出動する回数も限られますので、両数はさほど多くありません。
このDE15形は、それまでのラッセルディーゼル機関車を改良し、使い勝手がかなり良くなったため量産され、全国各地に配置されました。その後、ローカル線でも特に線路構造が簡易な線区用としてDD16形300番台、山形新幹線用のDD18形というラッセル機関車が登場しましたが、基本的な構造はDE15形を踏襲しています。
機関車本体の前後に、専用の除雪用前頭車を取り付ける構造になっており、冬季以外にはこの前頭車を外し、通常の列車牽引などにも活躍しています。
この写真は、駅構内で待機している様子です。ラッセル機関車は出動の回数が多く、線区によっては毎日走るような場合もありますから、除雪に出動している姿を見ることは、ロータリー機関車ほど難しくはありません。ただし、夜間や早朝の走行が多いですから、写真撮影は難しいです。走る時間も決まっていることが多いので、1回見かけたら、積雪が予想される次の機会でも同じ時間に走る可能性が高いです。
一方、ロータリー機関車は、ラッセル機関車が除雪した結果、線路の両側に雪の壁が出来た時に、その壁を取り除くために運転されます。ですから、一冬の間にそれほど多く運転される事はなく、また降雪があったから出動というよりも、ある程度は計画的に運転されます。
鉄道会社は、見せるために運転しているわけではないですが、出動中に駅で一休みしている姿などを見ると、その雪まみれの姿に頼もしさを感じますね。