夕月:エーン、酢昆布だなんて、大介さん。私、まだ花の新入社員です。酢昆布と梅干しが似合うお年頃まで、あと、50年はあるわ! プンプン!

大介:おっと、そいつは失礼しやした。で、夕月ちゃんは、日高の何に憧れてたんだい? 意外なことに、モトカレとかが、日高にいたりして……。
夕月:ピンポーン!

大介:ホント? 隅に置けないね。もしかして、今もいるの?
夕月:大ピンポーン!

大介:え、マジかよ。モトカレじゃなくて、イマカレ?
夕月:ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン!

大介:まいったな、夕月ちゃんの目が、ベルバラ(宝塚風)になってる。 あれー、その瞳に映ってる彼って、もしかして、サラブレッド?
夕月:そうなの。こう見えても私、学生時代の4年間、馬術部よ。全国大会にも出たし、 毎年、夏の合宿は日高の牧場だったの。だから、とっても、懐かしいわ。ねえ、大介さん。私もこの夏休み、日高に行きたくなっちゃった。美味しい駅弁、教えて?

大介:オーシ、それじゃあ、教えちゃう。日高本線の起点、苫小牧の駅弁だ。まず一押しが「サーモン寿司」。おっと、掛け紙を外す前に、イラストをよく見てごらん。北海道のサーモンらしいご機嫌な絵だよ。
夕月:あ、私、このイラスト、どこかで見たことあるかも。京都の「おたべ」かな?

大介:よく、思い出したね。何を隠そう、このイラストこそ、故おおば比呂司さんの名作。おおば先生が大好きだった駅弁が、「サーモン寿司」だったんだよ。名前は「サーモン寿司」だけど、ほら、紅色がサーモン、白身が銀鱈さ。それぞれ食べても美味しいし、両方同時に口に含めば、また違う味覚が広がる。
夕月:それで、700円というリーズナブルな価格もうれしいですね。よし、夕月、決めました。この夏休みは絶対日高!編集長、新入社員の夕月にも夏休みください!
編集長:オイラも、行きてえなぁ。でも会社、休めねえし。サラリーマンは辛いよ。