4月18日の記事で、1987年のこの日から、福島県「やながわ希望の森公園」の小型SLの運転が始まったことが紹介されていました。今も運転を続けるこのSL、今年でJRと同じ20周年になるのですね。
この手の小型SLは「やながわ希望の森公園」のように新しく機関車を作ったところと以前に実用で使っていた機関車を補修して走らせてるところがありますが、どちらにしても本当に火を焚いて、蒸気で走らせているわけですから、ディーゼルやモーターで走る小型鉄道に比べて格段に手間がかかっているはず。そのため、いつの間にか廃止になっているようなケースもあるようです。そこで、今でも走っている小型SLを紹介しましょう。
今日の記事で取り上げる小型SLは、鉄道模型に分類される、商店街のイベントなどで見かける人がまたがって乗るサイズではなく、人が車内に入ることができる実用鉄道でも使われたサイズの車両です。
・北海道紋別郡遠軽町 丸瀬布森林公園いこいの森
昔、森林鉄道で走っていた蒸気機関車が4月下旬から10月中旬の土日中心に走ります。
・北海道三笠市 三笠鉄道記念館
鉄原コークス室蘭工場で使われていた蒸気機関車が4月下旬から10月上旬の土日に走ります。
・北海道小樽市 小樽総合博物館(7月上旬開館予定)
現在休館中の小樽交通記念館が他の小樽市の博物館と統合され、7月中旬に「小樽総合博物館」として開館を予定しており、交通記念館オープン時に米国から輸入した蒸気機関車の運転も再開予定です。写真は交通記念館時代の様子で、煙がほとんど見えないのは、石炭ではなく重油を燃やしているからです。
・福島県伊達市 やながわ希望の森公園
20年前に新製した蒸気機関車が4月上旬から11月中旬の土休日に運転されます。
・福島県二本松市 スカイピアあだたら
前身のグリーンピア二本松が、88年の施設オープン時に新製した蒸気機関車を4月下旬から10月中旬の休日を中心に走らせます。
・千葉県成田市 成田ゆめ牧場
軽便蒸気鉄道ファンの集まりである「羅須地人鉄道協会」が、同牧場の協力を得て施設内に敷設した線路で、会の所有する蒸気機関車の運転会を年に何回か開催します。次回は5月3~5日の予定だそうです。
・千葉県浦安市 ディズニーランド「ウェスタンリバー鉄道」
遊園地では、外観だけ蒸気機関車風で実際はディーゼルや電気で動く機関車が多いですが、さすがディズニーランドは違います。本物の蒸気機関車を使っています。
・埼玉県南埼玉郡宮代町 日本工業大学工業技術博物館
以前、大井川鐵道で保存運転されていた蒸気機関車を再整備し、8・12月を除く毎月第3土曜に運転しています。ただし、機関車単独での運転を見学するのみで乗車はできません。この機関車、明治時代には幹線で使われていましたから「小型SL」と紹介すると違和感を覚える方が多いかもしれませんね。
・群馬県安中市 碓氷峠鉄道文化むら
99年の開業に合わせ英国で新製された蒸気機関車が施設外周に敷かれた線路で運転されています。
・長野県南佐久郡南牧村 野辺山SLランド
台湾の製糖工場で使われていた蒸気機関車を輸入し、4月下旬から11月上旬の週末中心に運転しています。
・静岡県伊豆市 修善寺虹の里
「ロムニー鉄道」などで知られるイギリスにある世界最小の実用鉄道と同規格の鉄道が敷設され、年間を通じて蒸気機関車かディーゼル機関車が運転されています。
・愛知県幡豆郡幡豆町 愛知こどもの国
レジャー施設用に蒸気機関車を新製する方式の先鞭をつけ74年に新製した機関車を年間を通じて(月曜運休)運転しています。
・愛知県犬山市 博物館明治村
明治時代に輸入された蒸気機関車2両を整備し、74年から年間を通じて運転をしています。
JRや私鉄での保存運転と違いあまり目立ちませんが、東日本に多くある事がわかります。家族でのレジャーにはもちろん、本物の蒸気機関車ですから本格的なレールファンでもけっこう楽しめますよ。